サロン現場に立って10年という歳月が流れました。
その中で考えさせられる出来事が多々起こります。
今日はどうしてもこのブログを読んでいただいている皆様、
そしてお客様にお伝えしたい出来事がありPCに向かっております。
(お客様から匿名での掲載OKをいただいております)
当サロンmahに通っていただいているT様。
「顔のくすみ(少しのシミ)」「食いしばり」「慢性疲労」のお悩みがあります。
元々端正なお顔立ちな色白美人さんです。
美容に対する意識も高く、1年半定期的にmahに通っていただきました。
その結果、初回と比べて肌と筋肉の状態が格段に変化されました。
誰がみてもキレイな美白もち肌に♫
その後、お引越しやお仕事が変わられたこともありしばらくお休みされていました。
そして先日8ヶ月ぶりにご来店いただきました。
西村「Tさ~ん!お久しぶりですね~(≧∇≦)♡」
T様「西村さ~ん!ごめんなさい(;_;)」
西村「え!え?どうされましたか??」
T様「せっかくキレイにしてくれたのに・・・ちょっとメイク落としてくるからみてください」
~メイク落とし後~
西村「Tさん、これは・・・どうされましたか?」
T様「こんなにシミが濃くなっちゃったんです。あと乾燥もすごくて」
西村「最後にケアした状態のお肌では多少の刺激ではここまで
ならないはずです。心あたりはありますか(´;ω;`)?」
T様「実は・・・」
Tさんがお話してくれた内容で西村、軽く目眩を覚えました。
引越し先の近くのサロン様でとある健康療法をオススメされ、
そこで「日焼け止めは肌を荒らす有害な成分が沢山入っているから付けてはいけない」
と言われたそうです。
基礎化粧品は化粧水+米油ベースの植物油のみ。
何回か強い赤みがでて相談したところ「デトックス反応」と言われたそう・・・
もう、もう!ここで私は声を大にして言いたい!
「ふざけるんじゃないよーーー!!!」
(荒々しくてすみません)
下記がTさんのお肌・筋肉・生活習慣の特徴です。
・紫外線に当たるとすぐに赤みがでる。
・アレルギーを持っている
・傷跡が残りやすい
・デスクワークのお仕事
・冷えやすく子宮の持病をお持ち
角質層が薄く、上記のような特徴を持っているTさんが日焼け止めを
つけないとどうなるか同業の皆様はきっとお分かりになるかと思います。
「赤くなる」のはデトックスなどでは決してありません!
「日光性皮膚炎」と呼ばれるいわゆるやけどに近い症状です。
色が白い・角質層が薄い・肌が弱い方は元々表皮と真皮の間にある
基底膜でメラニンを生成するスピートが遅いです。その結果、
紫外線耐性が低く、※UVBを防ぎきれず影響を受けやすくなります。
そして細胞が傷つき、赤くなったり痛みが出たりしてしまいます・・・。
※紫外線は主に2種類あります。
①肌の奥まで届くUVA(A波)②肌を赤くするUVB(B波)
もちろん日焼け止めをつけなくても大丈夫な方も少なからずいらっしゃいます。
けれども、肌の弱いTさんにとっては紫外線から肌を守ってくれる日焼け止めは必須です。
巷では紫外線吸収剤や酸化チタン等が肌の負担になると言われていますが、
美容科学の観点からすると、日焼け止めをつけない方が明らかに肌の負担になります。
(シミ・シワ・たるみ・乾燥・老化 etc…)
今は各美容メーカー様が研究を重ねた高品質な製品が圧倒的に多いです。
それでも心配な敏感肌の方は皮膚科さん推奨の肌に優しいものや
機能性の高いオーガニック製品がオススメです。
そしてなぜTさんは明らかに自身の肌に合わないこのケアを選択されてしまったのか?
それは・・・それは・・・信頼したサロンのセラピストさんに言われたからです><
私達はお客様から、時に「先生」と呼ばれます。
それだけ健康や美容に長けていると信頼していただいている。
だからこそ私も含めて自分の施術や、術後のアドバイスに責任をもつべきだと思います。
そしてお客様にもお願いがあります。
どうか、どうかサロンで?を少しでも感じたらセカンドオピニオンをされてください。
「デトックス」「好転反応」この言葉は時に責任転化の際にも使われます。
mahのお客様でなくてもお困りごとをこちらにいただければ返信させていただきます。
Tさんが1年半かけて自己努力で美しくした肌。
それが誤った知識のせいでもう一度やり直しになりました。
女性にとって肌、とくに顔の肌は1番気になる部分。
どんなにお辛かったことだろう。
正直私も思うところが沢山あり、施術後一人で泣きました。
もうTさんみたいな思いのお客様を1人でもだしたくない!
次回は「本当に正しい基礎化粧品の選び方とセルフケア」について書きます。
(補足)
「日差しが強い時の正しい紫外線対策」
・用途に応じたSPFの日焼け止めを規定量塗る。
・レジャーや極端に日差しが強い場所に行くときは「汗に強い」という表示の日焼け止めを選ぶ
(商品によって取れやすさが全く異なります)
・すぐ赤くなる肌質の方は「+」が4つ以上の商品を選ぶ
・つば10cm以上の帽子をかぶる
・シミができやすい人は国産の飲む日焼け止めもオススメ
・ビタミンCをこまめに摂取(1度に大量に摂取しても意味がない)